無名の作家へのJKからのファンメール/yamadahifumi
 
こうしてひとりぼっちで寂しく、辛い思いをしているけれど、でもこの同じ空の下、あの山田さんも私と同じようにひとりぼっちなんだわ』って。そう、私は山田さんが今の私と同じ気持なんだって、辛い気持ちでいるんだって、そんな事が私の今の心の拠り所なんです。ねえ、山田さんは将来、偉い作家さんになるかもしれない。そしてその内に周りから『先生』なんて言われるかもしれない。でもね、山田さん。私は思うんです。たとえ、山田さんがそうなっても(いえ、きっとなるでしょうけど)、あなたは今の女子高生の、小さなくだらない寂しさ、そういう辛さみたいなものを忘れないで欲しいんです。これは私があなたを好きだから言う事です。ねえ、山田さ
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