無名の作家へのJKからのファンメール/yamadahifumi
十代の中年男なのかもしれないのですから。実際には、そんな事はないですけれど。ねえ、山田さん。私はあなたが羨ましいんです!。あなたはまだそんな年頃ーーそう、私と同じ年頃なのに、こんなに的確に私のーーいいえ、私達の気持ちを描いてしまったんですね。私なんて、全然駄目です。私ね、将来美大に通いたいんです。その為に勉強もしています。そうです。デッサンから何から、私は皆に知られないようにこっそりと勉強しています。でも、この前、お父さんに相談したら、『うちにはお金がないからねえ』と言って、難色を示されちゃいました。でも、私は全然諦めるつもりはありません。そうです。全然!。私も山田さんみたいに立派な芸術家になりた
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