夏へのプロムナード/
Lucy
淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール
今年も私に
似合うだろうか
流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
問い掛ける
新緑に彩られた
街路樹の下
夏へと続くプロムナードを
私は何処まで
歩けるだろう
お気に入りのストールを
首に巻き
颯爽と
あるいは
とぼとぼとであったとしても
淡い緑の光は
分け隔てなく
惜しみなく誰をも
包んで明るい
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