アンチ礼賛/yamadahifumi
 
う事を考えると、この国の未来は暗いのだ、と私は考えざるを得ないのです。もっと勉強して下さい。もっと本を読み、考えてください。といっても、あなたのお好きな『太宰治』などというくだらん作家はよすべきです。私は彼を、亡国の原因の一つだと思っています。現代の若者が軟弱になったのには、彼の責任もあるでしょう。私には、あのような恥ずべき作家が国民的人気を誇るという事が全く理解できません。もちろん、あのようなタイプの根暗で軟弱な作家を、あなたのような若い時分の人間が好きになってはまりこむ、そういう事は十分考えられます。ですが、そのようなものを大人になってまで読むというのは、軟弱で弱々しい事に他なりません。私はあ
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