◆精霊はその望むところに息吹をかける◆ (ファーブル昆虫記五巻を使ったコラージュ詩)/こひもともひこ
ものの「如何にして?」と「何故?」との領域に足を踏み入れることが危険なことは私も知っている。
が、危険だからといって、このような突進を断念せねばならぬであろうか。
脳、これは我々にただ「二二が四」といわせることができるだけにしても、霊魂の最も驚異すべき道具ではないか。
世界は、ただ我々がこれについて作る思想によってのみ我々の興味をひく。
思想がなくなれば、一切は空しくなり、混沌となり、虚無となる。
思想と理性の微光を呼び入れなければならない。
真理は邪魔な滓を取りのぞかれたとき、はじめて、従来我々に教えこまれたものよりもはるかにすばらしい姿
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