白夜/
駒沢優希
白い畏怖が目の前を遮る
近付く、のは
オレンジの暴力
僕は白夜を叫ぶ
君は孤独に犯されていく
白を切り裂けど切り裂けど止まない
赤の絶望
手を伸ばす方法なんて
と、君は笑う
僕が君を確かめれば確かめるほど
君は遠くへ離れていく
君の手を強く握れば
君は堪えきれずに薄れてく
明るい無神経の下
君が微かに呟く
僕はそれを理解する力を失って
永遠の白夜を走る
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