おんなのこたちによるおんなのこたちのための/比良末潮里
 
おんなのこたちによるおんなのこたちのための

おんなのこたちのおんなこたちによる
おんなのこたちのための
言葉がくちびるをつたっておちると
僕は気絶した

おんなのこたちのおんなのこたちによるおんなこたちのための
言葉に
夢中になっている矢先

僕はつまづくんだ
何もないところで
サラブレッドたちのいななき

涙がおちて溢れて
星空が降ってくる
音もなく

デコラティブな輝きだけが
そこらじゅうに放たれる

砂糖より甘くて
哀しさは
ブラックホール級

追いかけてしまったが最後
そこは大宇宙

駆け出した
飛び出して
デジタル情報も飛び
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