聖徳太子/
竜門勇気
難は続くだろう。ただ望んでした回り道ではあった。
人にどれだけ遅れようが生きていかなければいけない。人が私よりどれだけ強かろうが、戦って、また負けなければいけないのだろう。
今度はだれも励ましてくれはしない。望んで弱く生きているのだから。
食卓に並ぶ料理を噛みしめるたびに私の詩が聞こえる。
緩く錆びた弦が今にも千切れそうに叫ぶ。
「おかあさん、この肉は?」
「それはね。野生の森鴎外のお肉よ。ちょっと硬いでしょう。」
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