二千年目のすれ違い/木葉 揺
ロゼッタ
ごめんよ、約束を破る
こんなに風が強い日は
恵まれた二人のセレモニー
出会う前から恋になる
噂に胸をときめかせていた
気の遠くなるよな
熱に煽られ
初めて出会った君は
不思議な表情で魅了した
揺らぐ足元を
確認しながら
だから知りたくなる
君の全て
方位磁石を取り出した
北も南もないけれど
寝ても醒めても君を思い
理解しようとした
なんとなく立ち止まる
この辺でいいか、と
君さえいれば
たとえ全てを失っても!
目を閉じて深呼吸を一つ
神聖な空気に触れるよう
ああ、なのに
「これ以上、さぐっち
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