問/
蒲生万寿
ず、あらゆる物事に翻弄されている。生き物としても、日月の動きの早さをとっても、流され流され、絶えず急かされている」
山は言った
「急かされているのではない。おまえが勝手に急いでいるのだ。おまえの世界だけでのことだ。おまえと私は、それほど違わない。同じようなものだ」
人は言った
「同じようなものなのか?」
蟻と象は言った
「同じだ」
月と太陽は言った
「全て同じだ」
山は言った
「おまえ次第だ」
.
戻る
編
削
Point
(3)