二人/mizunomadoka
 
あのとき
声をかけなければ出会わなかったのにね
わたしは
きみが好きになったから
きみのこと好きになったのよ
そう言って
窓を開ける。冷たい風
ああ、まだ微笑んでる
傷つけることなんてできないみたい
ちょうど午前一時の針になって
夢たちが起き始めるかたわらで
私はまだ夜を続けたくて
もしもなんて意味のない
話をしてる





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