ある日、過疎ってる街にすげー雪が降った/カマキリ
もう忘れてしまったかもしれないけれど
ある日、過疎ってる街にすげー雪が降った
朝の5時からけたたましく鳴る携帯にうんざりした
こんな時間だもの、きっと何か悪い報せなんだ
電話の内容は本当にちんぷんかんぷん
寝起きだからなのか
それともまだ夢なのか
それにしても怒号とは悲痛にも似ているな
少し頭が良くなったような気がした私は誘導されるままに
部屋のカーテンを開けて、外を見てさらに夢の中ではないかと
早とちりを加速させることになった
雪国ほどじゃあないが、少しは降ってこどもたちがはしゃぐ街だ
そんな休日はあちこちでベランダに飾れるほどの大きさで雪だるまを見る
だけ
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