夜を超えた跡/
中山 マキ
きみのなみだは朝の雨
だれにも触れられていない初雪
音のない空に降る
笹船を運ぶ揺らぎ
整列する慰めを
虹色の飴玉に変えて
夜を超えた跡に少しだけ
強くなっているきみを見つけた
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