夜を超えた跡/中山 マキ
 














きみのなみだは朝の雨
だれにも触れられていない初雪
音のない空に降る
笹船を運ぶ揺らぎ

整列する慰めを
虹色の飴玉に変えて
夜を超えた跡に少しだけ
強くなっているきみを見つけた





戻る   Point(2)