ぼくらの悲劇/ハァモニィベル
 
僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼくたちは 悲劇だった


君を待ちつづける僕の悲劇

僕を待ちつづける君の悲劇


それは


取り返しのつかぬ今に佇む

追い続けた者の悲劇と違うわけもない


哀しすぎる悲劇


それは


愛なのに悲劇





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