(先生十生徒)x京都÷現代詩=PINK/左屋百色
で死のう
注射針の先は東京を貫通して点滴の雨で
ビニール傘にぽつぽつ
意味のない雨音を奏でやがる
大人のために陽が上り
子供のために陽が沈む
(そうだ、京都で死のう
とうめいすぎてみつけられない。
みつけらんねーの。
なんで俺のちんこは一本しかねーのかな
両手は何回数えても同じ
指は十本もあるのに
問題だ
(ちんこ十まんこ)x京都÷現代詩=えっくす
俺はよ、死なない。
誰にも言うな、俺は死なない。
鳥がかたい雲に激突するのを見た夕方
俺の脳はピンクほとんどピンクだ
(そうだ、京都で会おう
/
洋服はあんまり持ってない。
炎上した女子会に雨が降り
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