神様からの告白/にかほ あや
左ポケットで飼っていた
”しあわせの青い鳥”
君がいれば僕はしあわせ
ねぇ本当なのかい?
あくる日僕はおもむろに
ポッケに手を突っ込んで
手を空に向けて開いてみた
小さな青い鳥はあっという間に空へと消えた
僕のしあわせなら心配ないよ
自分でちゃんとなんとかするよ
悲しみをスパイスにして
ポッケには自分が手にしたぬくもりを
ある日、神様はこう言った
「命は皆に不平等に与えた」と
そんなのもう とっくに知っていたよ
貴方がいるから僕は今寂しくなんかないんだよ
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