雪と雨とぬくもり/ハァモニィベル
 
   雪が降りしきる 雪が降りしきる

      雪が降りしきる 雪が降りしきる

おれを除いて 皆の上にだけ 降りしきる

なんで こんなに 寒いのだ



     雪が降りしきる 雪が降りしきる

  雪が降りしきる 雪が降りしきる

おれの上にだけ 降りしきる

なんで こんなに 冷たいのだ


雪が雨にかわる
       雨が雪を溶かす

あの白は
 どぶどぶの 灰になり

黒く溶け出た現実が
おれを助けにきたというのか
じゃ

なんで こんなに 苦しいのだ


重く沁みこむ上着が肩に被さり
ドブドブな泥濘が足先に滲みていても
黒く溶け出た現実が おれを助けにきたというのか


カラリと晴れた 気まぐれな運命と 行合う日付の
アポが取れずに おれの手帳は 花も実もない


一番近くにある
                    ぬくもり迄
歩くだけさ

黒く溶け出た現実の 一番近くにある ぬくもり迄

歩くだけさ




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