北の亡者/Again 2014如月〜皐月/たま
い、も吉とわたしの日々の暮らしが存在するのだという想いがあった。詩は読むのも書くのもむずかしいと言っても、むずかしくさせているのは他でもないその詩人なのだ。
ふり返ってみれば三十年間、一度も休むことなく投稿し、合評会にも参加した。その数は一二〇回ということになるが、その一二〇回が意味するものをひと言で言うと「清濁を併せ呑む」ということになる。
いいものも、わるいものも、その作品の作者を目の前にして合評すると、ふしぎなことに見えなかったものが見えてくる。その見えなかったもののなかに、作者のほんとうの想いが存在して、このわたしに詩の読み方を教えてくれたのだと思うことがある。詩を読む力と、詩
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