ポエム派宣言3「ポエム進化形」/佐々宝砂
 
すが)、詩です。そのせいかどうか最初のシングルは大ヒットし、ハマーの所属するプロダクションは、シングル第二弾を計画します。ところが、ジャガーは、もう歌詞を書きたくないと言います(理由はよくわかりません)。そこで、ハマーが、自作ポエムを書いたノートを持ってきて、これを第二弾シングルにしよう、と言い出します。プロダクション側は難色を示しますが、結局ハマー作詞で第二弾シングルが発売されます。しかし、全然売れません。ハマーの作詞は、先に引用した「兄貴とオレ」よりはマシだなという程度の、かなりこっぴどい、自己中心的で、読者のことを意識してなくて、自分の詩がいちばんいいんだと思ってるよーな歌詞なのです。売れる
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