啓典の記憶/2012
 
さを増しました。

骨と灰になって骨壺に入れられたカノープに、グラビティは薄ら笑いを浮かべながらこういいました。

「ところで、カノープ、君の名前も確か骨壺という意味だった。これでようやく君の徴は完成したじゃないか」



聖月蝕の夜が明け、ペルディーダが家に戻ってきました。
そこにカノープはいません。昨晩遅く、グラビティがパノプティコンのところまで持って来たあの骨壺がやはりカノープだったのです。
ペルディーダは自分自身を強く呪い、体を結晶化させました。

そこにソルアスタが現れました。

結晶化してしまったペルディーダは、禍々しい光を以てソルアスタに自らの思いを伝えま
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