もがりぶえ/
そらの珊瑚
こんな日は
決まって風が泣く
弔いはもう済ませたというのに
細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ
夢遊病者のように
あの音を追いかけてゆけば
かなしみの終わりに
たどりつくのだろうか
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