忘れない/keigo
 

新しい朝に降り注ぐ
冬の寂光はまるで
孤独の証のように
まっすぐで哀しいけれど
あなたなら
それを優しさと呼ぶのでしょうね

いつだってあなたは
無垢な想いで
この世界に名前をつけて
それは時に残酷なほど
共感できてしまうから

僕はきっと
嫉妬してたのかしら

あなたの流す涙がいつも
花びらに宿る朝露のように
清々しいことに

あなたの語る言葉がいつも
遠い昔に聴いた音楽のように
懐かしく響くことに


だから
いつまでも覚えてるんだ

生きることは
死を待つことではなく
死に抗うことでもなく
ただ心のままに
在り続けることだって

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