【レビュー】雲雀料理11号の感想 1/4/mizu K
 
えを持続させること、「考え続けること」が重要なのだろう。

日常の生活におわれ、そのなかで人が忘れたふりをしている様々なものごと。それらについて気づかせるのは、夜の闇と静寂だ。それは残酷なほどに突きつけてくる。おまえは生きている、おまえは息をしている、だがおまえの息はいつか止まる、いつか止まっている、そしていつか死んでいるのだ。

それでも私たちの外側にある天体の運行はとどこおりなく行われ、月は満ちては欠けてを繰り返し、天気はいつもどおり西から変わっていき、季節はめぐる。その繰り返される時間の堆積、それが井戸の底へ落葉のように降りつもってくるような場所から遠い遠い上空の丸い空を眺めるように
[次のページ]
戻る   Point(4)