久しい事柄/
朝焼彩茜色
何となくの理由を追い昼間の暖かな眠りのお陰で 覚める寝息
私は波にハンモックに揺られ時を刻んでいる
久しい事柄に息吹を乗せ 目線を添える
言葉の魔法と彩り感触
世のため人のため己のため 滝に打たれた様に言葉を彫る
永遠に止められない事柄を撫でながら
亡骸さえ施しそうな勢いで
寝付けない夜にふと練習したくなる
久しい事柄
言葉を唯一のやり方で 質素に今を主役に上げてみる
まるで赤子のように
久しい事柄
詩というものを
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