炎症/etc, etc.../由比良 倖
 
のだ。悪意のある声には独特の毒がある。文面にもそうだ。僕はそれを耳で聴く。パソコンがもう少し静かになってくれないと困る。僕は電源の着いたままのパソコンと共には、どうしても眠ることが出来ない。部屋に冷蔵庫があってもその音で眠れない。蛍光灯の音もうるさくて眠れないが、白熱灯なら眠れる。機械音というのは、なにかに付けて、嫌なものだ。

「僕? 僕はなんでもないものだよ」

僕は、僕は、僕は。ああ、そうだ、ビルが建っているね、何の面白けもないビル。
私はいま別世界にいるというあなたと同時進行で死につつあり、
昨日死んだ君と僕は明日の朝親友で、遺灰を私はそれはそれは神聖に、
でも、君って宇宙に
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