さえざえと/
そらの珊瑚
白銀の光
冷たい熱を帯び
今
私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば
存在の芯に
刺さりそうな気がして
問えば
さえざえと
鏡は
しらを切る
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