極私的レコメンド:11人の詩人による11編の詩/大覚アキラ
い空気が流れている。しかし同時に、麻雀を打ったことのない人にも確かに伝わる何かが一本の芯として備わっている。それは、
>運が良い、とか
>運が悪い、とか
>そんなものでは片づけられない何か
が、人生には確実に存在するという事実である。
麻雀というゲームは人生そのものだ。優れた技術を持った百戦錬磨の打ち手が、馬鹿ヅキのド素人にコテンパンにやられることもある。配牌で国士無双13面待ちテンパイなのに、上がれずじまいということも、可能性としてはある。ボロ負けのオーラスでトビ寸前の状態から、ダブル役満を上がって奇跡の逆転だってあり得る。それこそが、麻雀の面白さであり、儚さである。そして、人生もそう
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