15年前/コバーン
抜け出すことのできない日々
手錠に物事を引きちぎらせない
マリアのように偶像化が進んでいく
固くなった心はさらにストーンしていく
煙をゆっくり吸い込んで
深く吐いていく
真冬よりも冷たく
真夏よりも呼吸が困難で
動くことのできない自分自身を取り戻すには
ありもしないものを求めてしまう
カレンダーをめくる
聖者の行進を見つめるように
隣人たちに嫉妬する
深いところで気を取られているようで
表面でしか泳ぐことができない
旅を続けるが
部屋にいるときの絶望感が増すだけだ
暗い時代
まさに青の時代
才能も言葉もなく
メロディーは独りよがり
才能も言葉もなく
メロディーはまさに自分次第であることを
わからずにいた
戻る 編 削 Point(3)