加筆修正/ニワコ
 
繰り返し紡ぐ言葉に
記憶と事実に織り込まれる相違がある

確かめる術さえ失った我々は
無力に拳を握る

行く末も知れず
淡々と歩いているつもりにある自身
所謂想像の端くれ
自身の内にある理想像を具現化している
その事実が相違の原点である

見得ざる者は事実を知りうる事さえ
無に在るのだ

我々が知りうる自身は
最初から無かったという事であり

織り込まれた相違を
都合のつく解釈で埋める
連なる矛盾
肯定は力任せに過ぎない
否定の肯定

言い換えれば加筆修正
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