水の帰郷/月乃助
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( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )
里はもうそんな時節らしい
路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある
流れる水は 淀むことをしらず
朽ちることもありはしない
水の本質は、永久(とわ)に変わることはなく、
流れは、その姿を 実在を変えるだけ
何故それをわからずにいるのですか、
人はどうして そう 自分を変えることに こだわり生きる
葛藤は いつも生まれ
生活は いつも重く
求めるものは 大きく
それに付随する悩みは 尽きず
この水は、
理想の 流
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