青いひつじ/月乃助
、巻き毛の
私の息子にもにた
細いむちをふりながら
ここは嫌いだと、厳しすぎる暮らしに
羊にやる草をもとめるのは、うんざりだと、
うなずく事もせず
羊の群れの跡
さっきまでの おごそかな騒々(ざわ)めきがため
眩暈
倦怠は、
溜め息
私は、私を支配する血液の循環をとめることもできずにいる
つめたい緯度の 経度の下に
とがった岩の柱廊によりそう あの
群れを導く一人の少年は、「過誤」という名
学者のように彼は、
口元だけのわらいに
人の一生は、重荷を背負うごとく、野辺をさまよう
嘘言をつぶやく
追放した我が身ならば なおさら
涯(はて)しない道を歩む
遠く 群れにむかって、
鋭利な 石礫をひろいあげ
心のそこから 力のかぎり
あの詐欺師にむかって、、
なげつける
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