星座/たま
でもなく、死者でもなく
ヒトのかたちを借りた、神だという
神になったわたしは
暗い空にいて
天使たちに星を分け与えます
時給八百円の天使たちは
下界に舞い降りて
こころに痛みのあるひとを見つけては
星をひとつ
こころのツボに貼るのですが
最近は、とてもいそがしいという
そんな夜が三日ほどつづくと
ようやく、からだじゅうから痛みが消えて
わたしは、
詩を、思い出すことができるのです
詩は、
生者と、死者の、共有する空間に、存在して
おそらく、
マレビトが暇つぶしに描くものではないかと
思うことがあります
だから、夢のなかで
マレビトになったこ
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