ゆびきりげんまん/中山 マキ
になって
死んでから銅像が立っても
私は何も嬉しくない
わたしがあなたに
してあげられることが
たかがしれてるように
あなたがわたしに
してくれることなど
実はたかがしれている
1人の人間が1人の人間を支えることが
どれだけ難しいことかを
知っている人の方が
本当は優しくて正直なんだよ
わたしのために
あなたのためになんていう必死さは
いつかそれぞれの足枷になるかもしれない
可能性が0じゃないことに
自ら選択することは
有意義ではないとわたしは思うから
ゆびきりげんまんうそついても
はりせんぼんは
あなた自身のためにのんで
ゆびき
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