あなたを愛する恐ろしさ/
中山 マキ
人を愛する恐ろしさ
それは太陽の日差しに負けず
走り続けるランナーのようで
粘り強く、重い
あなたはそれを与えられ
求めることを強要される
ごめんねと頭をなでる時でさえ
私はこの次の事を考えている
その浅ましさ
何処で覚えたのか、本能か
手の中に収まればいいのに
感情が漏れず
留まらないまま死にに行く
自分で自分が恐ろしい
愛するということの
これほどのまでの醜さよ
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