あなたの話をみんな聞いていない/小川麻由美
 
「あなたは過去の栄光にすがって生きている」

ある日 ある人が 私に 放った言葉
不思議な言葉
ぎょうぎょうしい表現
だから 笑ってしまう時もある
私のこと どれだけ知っているのだろう?

私の過去に栄光があっただなんて
私の現在に栄光なんて見い出せない
私の未来に栄光を求めてもいいのだろうか?

仮に私に栄光があるとすれば
私の現在の栄光も未来の栄光も
私の過去の栄光に吸収されてしまうのか?

私の現在の栄光も未来の栄光も
私の過去の栄光に吸収されてしまうのか?

チャンスはあったかもしれない
私はあなたを好きになるから
あなたも私を好きになって
いい友達になれたかもしれない

伝える気にもなれないけれど
あえて「さようなら」と書かせてもらう
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