多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
とやっぱりニワトリは南無阿弥陀仏ご臨終。かわいいきみのガールフレンドは
2回目の「晴天の下」でニワトリを焼いて食べてきている。のみならず
きみを置き去りまでにしている。それを「ぼく」は糾弾する。
きみを置き去りにして
ニワトリに手をつけて
「て」と2回言うんだからやっぱり責めているんだろう。
(置き去りはひどいけれどいま「きみ」はどこにいるんだろう。この詩の謎のひとつ。)
「手をつけて」と、ここでも「て」のリズム。
ニワトリに手をつけて、って、まるで女の子に手をつけるみたいな言い方。浮気的な。
きみを置き去りにしてニワトリに手をつけてって。しかもニワトリ
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