多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
 

4個目、5個目の「だ」はすこし長めに、この「器官」を「きみの恋人のスピード」で「冷やすこと」、
(何かを)「つめたい塵をまぜて」、「この器官にのみ込むこと」だという。
器官は何か、というのがそれぞれの読者のテーマになるのだけれど、
僕は肺的な何かだという印象がある。
のみ込まれる(何か)は空気的なものだという印象がある。
この詩に明示的に風という言葉は一度しか出ないけれど、
ニワトリも冬を越えて貼りついたりしているから、
やっぱりずっと風は吹いているような気はする。
風が吹くと桶屋が儲かるし、桶屋としては生きなくてはならない。

ぼくときみときみのガールフレンド(とニワトリ
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