多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
 
のすごく、ものすごく熱い。
熱狂だ。


だからぼくが冬にやることは
きみのガールフレンドを連れて
街の真ん中にあるスケートリンクの
氷の上をすべることだ


断言の「だ」、この詩1回目。
きみの唇が健康「だから」、ぼくはなにをやるのかをつぎつぎと断言していく。
このスケート的スピード感。
しかも話している方向はこの場にいない「きみ」に向けている。
この、視線あっち向きの、スケートリンク感。まっすぐみない、くるくるまわりが回っていく感じ。
1個目の「だ」は、おそらく友人たる「きみ」を裏切って、「きみのガールフレンド」を連れて氷の上を滑ることだといった。2個目
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