恵贈/純太
朽ちる物質はいずこへ
俺の動脈に記憶される
一つの日時計となる
形なき真実はいずこへ
真心という舞台に
役者は惰性の流れ
さらに垂下した綺麗なカーテンが
それなのか
せつなき寂しき俺よ
相補であろう宝石はいずこへ
ああ 一人きり
あなた達がいない街を歩くと
遠い涙が道案内をしていた
あなた達の世界はありがたく
手から放たれた瞬間と
贈られた瞬間が混和し
俺の昼と夜は
まず無常の悲しみへ
それから下地で
確実に荘厳に昇りゆく地層のように
いくつもの創世を織っていた
先々もこの命
継ぐ宿命であれ
四季のどれかで息絶える時
いつかの四季を飾りにして
土の中へ沈み
昇りゆきたい
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