てんびん/
maricat
その平らだった天秤を
傾けても それでも
こっちを見て笑っている
おもりは
落ちるよ 怖いよ
喚いて 少し怒って
不安からか泣いたりもして
傾けたあなたは
笑う ただ ゆっくりと
もう そうする前に
たくさんあなたも傾いて
ぐらぐらしたらしい だから
愛していこうと
強く温かい笑みが
言葉に声に 溢れているのだろう
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