欲求に忠実であるための答え/中山 マキ
 









たいていの嘘に理由はないので
存在しない自由に絡まるのは
あなたの残したアンダーヘアぐらい

生きることの基本にもっと忠実だったら
楽になれるのかしら
不本意に我慢して
不用意に手を差し伸べてばかりいる

青いロボットの横でただ泣いてる
あの坊やみたいにおねだりだけが上手
真似することは簡単かも
そんな自分が嫌になるかは
なってみないと分からないけれど

人が人を抱く行為
生きるためにすべき事でもないのに
心の8割を支配する馬鹿な生き物
それでも温度と温度の重なる時間に
安心してしまう







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