ラストプレゼント/フゥ
 
悲しいけれど お別れなんだ
知らず揺れてる 窓際の薔薇
ソファーの上着 食べかけのパン
カレンダーには 明日の予定

途中で折れた 歪な線だ
僕から君に 最後の贈り物

残す 絵の中 宝箱
取り出す手段 君は知ってる
言いたいことは みんなその中
あげたいものは みんなその中
ひとつを選ぶ くらいじゃ足りず
永遠に寄り添い 姿を変えて

僕の両手じゃ やれないものも
なにもかもをさ 入れといたから
どんな望みも 受け入れるだろう
どんな願いも 叶うだろう

ああ この想いさえ 蓋の向こうに
瞼と閉まる もうすぐ見えない


絶対だよと 指切りも
混ざって溶ける 蜜言も
金の鎖も 忘れな草も
望むのならば 毒とナイフも


しまい込まれた 箱の奥底
一滴燃える 凍った涙
伸ばされる指 泡沫は溶け
無限に響く 可能性だけ
無限に響く 可能性だけ

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