作文なんてやめちまえ/
南条悦子
かさぶたみたいに乾燥した
喉がかわいた
ごくごくとカルピスを飲む
また喉が乾いた
ごくごくとカルピスを飲む
泥水を飲んでいる気分だ
瞼が重い
腐った卵ににた丸いメガネをかけて
雨上がりの虹を歩いていくよ
喉がかわいた
ペットボトルを見た
水がなかった
戻る
編
削
Point
(3)