無題/
渡辺亘
なぜなら身体が痺れて眠れなかったさ
一言も詩について語らなかったぞ
求めていたのは一篇の善い詩ではない
遠い鳥よ
更に遠ざかれ
一つの比喩も赦されないから
せめてしっかりした文字を書くことにするよ
頭の中はひどい日本語で一杯さ
ひどい音で脚韻まで踏んでる
別れるのに言葉は要らない
一発ヤレバいいのさ
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