心からお悔やみ申し上げます/川上凌
 
気づけば、便器の奥そこに沈んだうんこをじっと見つめていた。
少し物悲しいような気分だった。
トイレットペーパーで肛門を後腐れのないように拭ってもまだ、
うんこを出したその感覚は肛門から消えずに、
仕方なく指で肛門の皺をなぞった。

時間は有り余るほどにあった。
いまや僕は、飯を喰らい、うんこをするだけの生物だった。
そういえば森山直太朗の歌で、うんこという歌があったな、と思い出した。
「お前はほんとうにうんこだな」だいたいそんな歌詞だったと記憶している。

初めてその歌を聴いたとき、
なんと舐め腐った歌だろうと馬鹿にしていた。
しかし僕は現段階でなんらうんこと変わらないよ
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