雨音の聴こえない夜に/石田とわ
 
       
       きみは黙って手をさしのべた
       わたしは黙って寝巻きをおとす
       まっくらな部屋のなか
       きみの頬がまたそげていた
       鼓動がやさしく時を刻み
       ふたり闇にくるまれた





                 


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