素晴らしき建国記念日/北橋勇輝
 
十五歳から始めよう
色んな宗教どのクジを引く
日々アンテナ張って生きています
作り上げた世界に我慢して潜っています

俺が作り上げた国いつ晴れるんだろう
建国したその日からずっと曇ってばっかじゃん
これじゃあ面白味も何もないじゃん
いっそのこと偉いやつを王様にでもしよう

スパンコールが飛び散った後
「綺麗」って隣の女が呟いた
等間隔に並ぶ街灯も
「綺麗」ってあの女ならほざくような気がする

猿でも出来る賢い政治
言いたいことは作品の中で
あいつらはただ腕組みをして考えているフリ
もういっそのこと夢オチでも何でもいいって
そんな自暴自棄の夜
戻る   Point(2)