ウルトラ/
阿ト理恵
ればわたしの苦痛痩せてゆくなんてこったいくつ精度ノイズになりやすいゆうべを知っている傘を日陰に干して果物屋で紙買って肉屋でペン買って直線をひくまっぴらどきどきその先につながる露出気滞ざわめく不良な月は犯すことしか考えておらず雨降る空気に湿るあなたのあたまなでなでしてから殴ったら超スキは木っ端微塵、
すなわち女のあなたと詩の素材なわたしは愛しあうわけにはいかないのでしょう。
*和合亮一氏同人誌「ウルトラ」掲載作品
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