箱庭にて 黒傘の似合う男の子 桃色の似合う女の子/黒ヱ
 
幸せの意味求め 呟き合う
何度でも そう何度でも 飽きぬ空
ここが安寧の居所と決め 互い待ち合わせて
そこは ふたりだけの場所

「誰が為に」
ふたりの笑顔が揺れる その赤の映えるは
「何の為に」
繋がりの 途切れない願いの籠った 糸さ

「あなたを愛している」

葉桜と共に 指きりげんまん 小指が軋む
また過ぎた季節に咲く 綺麗なお花の頃
映る 花と共に染まる あなたが

「愛している 愛されている」

この散り行くことを 美しいと思える様になった
また過ぎ行くことを せがんでいる
進み続ける果てに 想いを馳せて



彼がいつでも また触れてくれ
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