青黄黒緑赤/あおば
 
                130909



緊急ブレーキの軋む音
大災害でも大活躍した
気の好い
エアーポンプの劣情を促す
黄緑色の青春VS赤黒の想念も
形を得て
型を得て
速さと力に揚力
飛ぶように自在に
青の回り舞台で決闘を演じ続けているが
曇り空から重たい雫がときたま風を呼ぶように
降り下り
取り巻きの観衆達の襟首に入りたがるのは
発熱して一刻も早く元居たところに戻りたがっているのかも知れないね
いい歳をして夜の11時までお邪魔して無駄話をした後の食事は
義務的に済ますしかないと観念して
小惑星の直系500メートルの儚い重力に願いを託す
いま
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